☆☆☆
それから10分後あたしたちの投票は終わっていた。
残るは晴哉の投票だけだった。
「おい平松ぅ! お前しっかりしないかぁ!」
先生が晴哉の肩を叩く。
その度に血が飛び散って晴哉の体を汚して行った。
それでも晴哉は反応を見せない。
中身が消えて、がらんどうになってしまっているようだ。
「みんなもう投票を終えたんだぞ。お前だけできないなんて、おかしいだろぉ!?」
先生の声が野生動物の吠える声のように聞こえて来る。
晴哉がその声にビクリと反応を見せた。
徐々に目の色が戻って来る。
「あ……え?」
先生を見て青ざめる晴哉。
キョロキョロと教室内を見回したかと思うと、涙を浮かべた。
「なんだよ、夢じゃなかったのかよ……」
それから10分後あたしたちの投票は終わっていた。
残るは晴哉の投票だけだった。
「おい平松ぅ! お前しっかりしないかぁ!」
先生が晴哉の肩を叩く。
その度に血が飛び散って晴哉の体を汚して行った。
それでも晴哉は反応を見せない。
中身が消えて、がらんどうになってしまっているようだ。
「みんなもう投票を終えたんだぞ。お前だけできないなんて、おかしいだろぉ!?」
先生の声が野生動物の吠える声のように聞こえて来る。
晴哉がその声にビクリと反応を見せた。
徐々に目の色が戻って来る。
「あ……え?」
先生を見て青ざめる晴哉。
キョロキョロと教室内を見回したかと思うと、涙を浮かべた。
「なんだよ、夢じゃなかったのかよ……」