あたしは裕司の名前を書いた紙を木箱へ入れた。


ここまではいい。


でも、問題は誰を殺すかだった。


無意味な生徒を殺すような事になっても、裕司は動く事ができないかもしれない。


少しでも裕司とわだかまりのある生徒を選んだ方がよかった。


といっても、残りはたった6人だ。


残っている生徒の中で裕司との関係が悪い生徒なんて、いただろうか?


そう考えてあたしは裕司を見た。


裕司は今だに彩へ向けて抗議している。


彩か……。


一瞬そう思ったが、すぐに頭を切り替えた。


彩はタフだ。


この状況で彩のような人間がいなくなってしまうのは惜しい。


できれば他の生徒が良かった。