「だけどきっと助けが来るはずだ。連絡は取れないけど、俺たちがここに残っていることはすぐにわかる」


和が大きく深呼吸をしてからそう言った。


「そうだよな。島から13人もいなくなったら、すぐにわかるはずだ」


繰り返すようにそう言ったのは真田星夜(サナダ セイヤ)だった。


クラスで1番のスポーツマン。


年中日焼けした肌に、しっかりと筋肉が付いている。


「それなのにどうしてみんなあたしたちを追いて行ったのよ!」


叫び声をあげたのは星嶋ネネだった。


ネネはポニーテールがグチャグチャになってしまっている。


いつもシワ1つなくピンと伸びた制服も、走り回ったせいでクシャクシャだ。


「そうだよな。なにかが起こったなら先生たちも誘導するはずだ」


ネネの意見に増田裕司(マスダ ユウジ)が同意した。