「おい、ちょっと待ってくれよ」


大和が慌てたように言う。


「大和、もう投票時間だよ」


あたしは時計を見てそう言った。


あれから随分と時間は経過していて、残り10分になっている。


「でも、まだ時間はあるだろ! 話し合いをしよう!」


「大和。優衣の気持ちを考えてあげなよ」


彩の一言で、みんなは投票用紙に向かったのだった。