「待……って」


あたしは震える声でそう言った。


このままじゃ大和が殺される側として投票されてしまう。


それだけは、どうしても避けたかった。


「あたしは真奈美を怨んでるよ!!」


本当はそんなことなかった。


映像を見た時は確かに異常だと感じたけれど、相手を殺してしまうほどじゃない。


真奈美が描く絵はいつも真っ直ぐで優しかった。


だから真奈美だって、本当はそんな性格の持ち主なんだ。


「大和の机を舐め回すなんて気持ち悪い! だいたいさ、大和が真奈美を相手にするとでも思ってた? 大和が見てるのはあたしなんだから、真奈美なんて相手にするわけないじゃん!!」