恋愛(ピュア)
完

- 作品番号
- 1449192
- 最終更新
- 2021/12/27
- 総文字数
- 5,004
- ページ数
- 7ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 10,321
- いいね数
- 1
私は命を懸けている。
-
「颯ちゃん!おかえり!」
17歳の女の子
ゆず【Yuzu】
×
「…ゆず、近所迷惑」
20歳の男の子
颯【Sou】
-
ねえ、私ね
どんなに疎ましがられても
冷たくあしらわれても
あなたの声が聞けるなら
ここで待つって決めたんだ。
「…俺にとって、ゆず以上はいないよ」
ねえ、颯ちゃん。
そんな顔、させてごめんね。
「待ってるよ。明日も明後日も、その次も」
---でも、多分、ずっと好き。
*
2017/08/05
-
朝氷 様
春風天音 様
馬村はくあ 様
マポン 様
素敵な感想をお届けくださり
ありがとうございます…!
雨乃めこ 様
犬甘 様
星田ゆに 様
間宮そら 様
Yuika* 様
馬村はくあ 様
素敵なレビューをお贈りくださり
ありがとうございました…!
この作品のレビュー
今日もまた、午後23時のベランダで。
幼なじみの帰りを今日も待つ。
ある日から入れてもらえなくなった彼の部屋。
できてしまった厚い壁。
でも、知っているのだ。
どうしてなのか。
彼はわたしのことがすごく大切なのだ。
「ゆず以上の存在はいない」
今日だけは特別と、部屋に入れてもらったその日は誕生日。
足を痛めたことにだってすぐにきづいてくれる。
切ない幼なじみの葛藤が苦しくそして切なかったです。
たしかに幼なじみでいれば、ずっと傍にいられる。
でもそれは、恋であることを気づいてほしい。
二人の今後を想像して読み終わりました。
ぜひ、よんでみてください!
ゆずちゃんの真っ直ぐな気持ちが清々しい。くすぐったくなるぐらいの純粋さと、幼馴染という距離から生じる切なさのバランスが絶妙です。展開の仕方も、結末も、片想いというテーマを最大限に活かしてあるストーリーでした。颯ちゃんの、冷たいけれど実はゆずちゃんのことを大切に想っていた、という真実が分かる前と後での対照的な描き方が切なさをより演出しています。大切なものほど手を出しにくい。大切だからこそ近付けない。そんな臆病で優しい恋の形にキュンとしました。切ないけれど!2人の幸せを願っています。
ーー颯ちゃんがあの時隔てた心の壁は
あまりにも大きくなりすぎていた。
特別だから。大切だから。
ずっと、俺の知ってるきみのままでいてほしいから。
ゆずちゃんにとって颯ちゃんは特別で
颯ちゃんにとってゆずちゃんは特別で
それなのに、
"幼馴染み"という名の鎖が邪魔をする。
二人は、"恋人同士"にはなれない。
ーー
お互いがお互いを誰よりも特別に想い合っているのに結ばれないなんて切なすぎる。
幼馴染み以上、恋人未満。
こんなにも切なくて繊細な関係性の物語はじめて読みました。
颯ちゃんの言う"大切"が、少しでも違う形になればいいな、と強く強く願います。
綺麗で繊細で、作者様の世界観に見事に圧倒されました。とってもとっても素敵な作品です。
この作品の感想ノート
冬野はなび様
こちらでは初めまして。
以前「いいねしてくれた人の作品の中から好きなタイトル1つ選ぶ」というタグで、こちらの作品を選んだ時からずっと内容が気になっていました。そしてようやく時間ができて、読了でき嬉しいです!
短編ということでさらっと読めて、なおかつ胸にぐっと残るお話でした。
午後23時のベランダに命を懸けてるゆずちゃんが可愛くて、禁止令を出す颯ちゃんが愛しくて。近所に引っ越してずっと微笑ましく眺めていたくなりました(笑)
幼なじみって何だろう。好きって何だろう。
伝えても伝えなくても、苦しくて幸せで大切だから、やっぱり伝えたくなる。ずっと待っていたくなる。
明日も明後日も変わらずに片想いするゆずちゃんが、これからも幸せでいてくれたらいいな。そう読了後いちばんに思いました。
こんな素敵なお話に出会えて幸せです。
今日の午後23時、きっとわたしはゆずちゃんみたいに夜空の下で焦がれながら、このお話を思い出すと思います。
冬野はなび 様
すごく、すごくよかったです!!
ゆずが颯ちゃんを“好き”だと思う気持ち。颯ちゃんが“幼なじみ”としてゆずを大事に思う気持ち。
その2つがすごく伝わってくる作品でした。
颯ちゃんは“幼なじみ”としてだけど、でも、誰よりもゆずのことを大事におもっているんだろう…と勝手に妄想しておりました。
本当に上手く言えないんですが、この作品を読み終えた時、率直に“綺麗”だと思いました。
これからもはなびちゃんの作品が楽しみです♡
これからもがんばってください!!
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