「花音はいいなぁ……いっぱい友達いるじゃん」

「そんなことないよ。私の親友は菜摘だけだし」



そう言われて、胸があたたかくなった。


私を友達として認めてくれている。そう思うと、なんだか笑みがこぼれる。



「ふふっ……」


笑う私を見て、花音は不思議な顔をして言った。

「……なんで菜摘ってモテないんだろ」

「え……?何言ってるの、花音」


花音は口を尖らせて、私の顔をペタペタと触り始めた。


「だって見て?この顔。すっごい可愛いじゃん」

「かわ!?かわいくなんて……」