「じゃあもう一個聞いていい?」
次の煌の質問にコクンと頷く。
「流産したこと聞いてもいい?」
少し躊躇しながら聞いてきた。
「う、ん・・・・・」
そうだよね。あんなに寄り添ってくれたんだもん普通に気になるよね。
「正直後ろめたさと罪悪感はまだあるよ?どうしてあんなに迷ってたんだろうって。失って分かるってやつ?この気持ちは一生忘れられない」
この先ずっと何があろうとこの気持ちは忘れないし薄れたりはしない。
「こういう風にちゃんと向き合っていられるのは煌のおかげだよ。本当にありがとう」
ここ数か月の出来事が走馬灯のように走って目頭が熱くなる。
「煌にはめちゃめちゃ感謝してるの」
今思えば初めて出会ったあの時が奇跡だった。
「だからこれ以上煌には迷惑かけられない」
「そっか・・・・・。知ってる?」
「えっ・・・・」
中々私の話に踏み込んでいってくれない、煌の考えが分からない。
「出会いって偶然じゃなくて必然なんだって」
どういう、意味・・・・?
私の頭の上には?マークが消えない。
「だから奈緒との出会いにもきっと意味があるんだよ」
それは、どういう意味・・・・?
「奈緒が嫌じゃないならこのまま続けない?」
え・・・・・・・
驚きで目が大きく開かれる。

