「そろそろ寝よっか。上とここどっちがいい?」


先ほどお風呂を借りたときに驚いたが、2階へ上がると目の前にはベッドがあった。


この家にはベッドが2個あるということだ。


「ここでいいよ」

「じゃあここで寝よっか」


煌に手を引っ張られベッドへダイブする。

煌の上に倒れこむ形となり慌てて自分の体重を支えようとすると、煌にギュッと抱き締められてしまった。



「こ、煌!?重いでしょ?」



煌の表情が伺えないからなのか、それともこの体制だからかドキドキが止まらない。



「全然。奈緒はもっと体重増やした方がいいよ」



これでも体重は平均女性くらいはあるんだが・・・・


「それとも俺にこうされるの嫌?」


「うんん。むしろ安心する」


少し甘えて煌の服をギュッと握りしめると煌の腕の力が強まった気がした。