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「じゃあまだ彼氏には……？」
「言ってない。言えないよ。彼にも夢があるの」
「夢を奪うことになるから言えない？けど、それは奈緒も一緒でしょ？それに、これは男の責任でもあるでしょ？」
世間一般的な意見をいざ言われると、気持ちにストッパーがかかってしまう。
自分以外の夢を本当に潰してしまっていいのだろうか、そういう不安、想いは消し込めない。
どうしても一度抱えてしまったこの想いは消し込めない。
「じゃあ奈緒はどうしたい？産みたい？産みたくない？夢とか彼氏とか関係なく奈緒はどうしたいの？」
夢も光瑠も関係ない、私の気持ち………
考えてなかった………
夢のことばかり考えてる私は自分のことしか考えてなかった。
「…………産みたい。産んでこの手で抱きしめたい」
