でもすぐに顔を上げ、俺を見た。 「……先輩顔、真っ赤ですよ」 リンゴみたい。 「煩い」 俺の言葉にムスッとし、睨んでくる。 だけど、そんな耳まで真っ赤にして涙目で睨まれたところで、愛しさしか感じない。 「ははっ、ごめんなさ…うわぁ!んっんん」 揶揄っていると、先輩は俺のネクタイを下に引っ張りキスをした。 何が何だか訳が分からない。 「せ、先輩!?何してるんですか??!!」 俺がこんな事言えるような立場じゃない事は理解してるけど。 この言葉以外見つからない。