どうするもこうするも、売るか返すかしかないだろうさ。


「発注先に連絡とって返品受け付けてるか確認しろ。出来るならすぐに持ってって謝ってこい」


『は、はい!すみません!!』


まったく。なんでこう俺がいない時にやらかすかな。

電話を切ってもう1度高木ちゃんに電話をかけた。


「もしもし?今、中に指示を出した」


『わぁごめんね、本当は僕が指示しなきゃいけなかったよね〜。テンパっちゃって、つい頼っちゃった。
もういい加減、頑張るね』


頑張る…って。


「またなんかあったら連絡してくれて構わない。ベテラン引き連れて休んでんのはこっちだし、大変な思いさせて申し訳ない。です」


『ですとか言っちゃっても〜う。らしくないんだから』


「じゃあ高木ちゃんも、らしくいなきゃな」


『まぁでも、いい機会なのかも。
ごめんね、旅行中なのに仕事させちゃって。お土産待ってま〜す』


一方的に切りやがって。
大丈夫かね。