15分くらいで完成した冷しゃぶうどん。
いろんな野菜が乗っていて体によさそう。


「で?何があったの?」


いただきます、と食べ始めた私に黒い笑顔で聞いてきた航。
なんでそんな怖い顔をしてらっしゃるの?


「結の泣き顔、もう見たくないんだけど」


ニコニコと恐ろしい顔で言われて焦る。


急いで今日あったことを包み隠さず話した。


「私、本当に周りに迷惑かけることしかできなくて…」


ちまちまとうどんを口に運びながらポツポツと話すとため息を吐かれてしまった。

そうだよね。
それが普通の反応だよ。
呆れて何も言えないでしょ?


「結、なんで全部自分が悪いっていう言い方するの?」


「え、だって。私のミスでレンジ10台配送できなかったし、私に対してのクレームなのにいろんな人が文句言われたり…。りんちゃんさんだって何時間も早くきてもらったのに、結局意味なくて多分今でも何もすることなくて困ってるだろうし。どう考えても私が…」


早口で理由を述べたら航は悲しそうな表情でまたため息を吐いた。


「それ全部、レンジ担当だったのに来なかった人が悪いよね。結は頑張ったよ。今日は金曜日で、それを抜きにしても1人でやるなんて到底無理。結はなんっにも悪くない」


少し怒ってるのかな、と感じる表情でそう言ってくれるけど、確認しなかったのは私のミスだし。クレームも私の態度が悪かったんだし。
完全に私が悪いよ。