教室を見た感じ、まだがっつりとしたグループは出来ていなさそうだ。


 「水樹となれて良かった!初めてだよね!?よし、1年間遊んで思い出たっくさんつくるか!」


 ゆみちゃんは相変わらず元気な声で朝から話している。


 「そうだね!あ、でも受験の年だし遊びは少し控えなきゃねー。」


 「あああ…。受験…。これからだー!って時にそのワード言わなでー!」


 「まあまあ。『そういえば受験があること忘れてた!遊んでいる暇なんてない…!』なんて言って焦りだすより、今から頭に『受験』って言葉染み込ませたほうが後々焦らないでいられるでしょ。」


 「いや、忘れないし!てかどっちにしろ焦る。」