ライフピース・ゲーム

リュカの後姿を見ながら、ソウは先ほどまで繋いでいた手を握りしめた。その切なそうな姿のソウをたまたま通りかかった二人の兄貴分である少年が見つけ、声を掛けた。

「ソウ? 道の真ん中で立ち止まっているとこの道を帰路とする他の方々の迷惑になりますよ」
「レキ兄ィ……」

今にも泣きだしそうなソウを見て、レキはソウになにがあったのかと尋ねた。ソウは今までの事をすべてを話した。
それを聞いたレキは「とりあえず、歩こうか」とソウの背中を押し、二人はすっかり暗くなった家までの道を歩いた。

「ソウは……リュカの事が好きなんだね」
「え!? あっ! えーっと!」
「僕はソウとリュカが小さいころから見ていますが、ソウは小さい時から一途でしたね」
「そんなこと!!」

ソウの慌てぶりをみて、レキはクスクスと笑うと、真剣な顔になって、「リュカは一度やると言ったら聞かない子ですし、説得しようとしても無駄なのは仕方ないですね……」と言うと続けて、「それにリュカの自由な性格を見ていると、この世界は窮屈だと思いませんか?」と諭すように、説得するようにレキは言った。
すると、ソウは取り乱したように、
「レキ兄ぃは、リュカがいなくなっていいの!?」と言うと、レキの話も聞かず、そのまま走り去ってしまった。
走り去っていくソウの姿を見て、レキは、「いいわけないでしょう……。二人は僕の大事な……」と小さく呟き、再び歩き出した。