ライフピース・ゲーム

「明日、ライフピース・ゲームの対戦者と会うの。この小さな国では、戦ってくれる相手がいないって言ってたから……」
「それは、人の命を奪うってことだぞ!?」
「でも……」
「戦いに挑まれたら逃げられない。お前も知ってるだろ!? それにお前の願いはデカすぎる……」

ソウは、何度も何度もリュカを説得したが、リュカは、「お互い命を賭けて叶えたい願いなの」とソウの説得を聞こうとはしなかった。

ソウは、このゲームで兄を一人失っていた。兄も、リュカのようにこの世界から外の世界へ飛び立ちたいと、同じ願いを持った友人と戦い、お互いの願いが叶うようにと讃え合った。
勝負は友人が勝ち、ソウの兄は負けた瞬間、青白い光に包まれ、そのまま消えたという。兄の最後を見た友人は、人の命を奪ってまで叶えたいモノではなかった。もう一度兄に会いたい。と勝負を後悔して、結局、自責の念に駆られ自殺を図った。

自殺は未遂に終わり、奇跡的に命は取り留めたが、ソウはその友人の事と兄が忘れられず、ずっとそのゲームでしかこの世界を出られない事実に苛立ちを覚えていた。