想いが溢れてしまったら【短編】

その時、案内のアナウンスが流れて、一発目の大きな花火が打ち上がった。

音に反応して見上げたら、涙で滲んだ花火があたしの視界を覆っていた。


滲んでいたのに、かえってその光がすごくきれいだって思った。


「陽介が好き」


自分で言ったことに気づかなかった。ほんとに無意識。

言い終わってから、あたし今まずいこと言った?って思った。


小さな声だったから、陽介に聞こえていなければいいとも思った。