想いが溢れてしまったら【短編】

きっと、調子に乗ってしまったんだろうな。

普段から仲が良いっていっても、こんな夜に陽介と二人になったことなんてなかったから。


今、こんなに陽介との距離が近いのに、なぜかすごく寂しい気持ちになってしまったんだ。


それもたぶん、この夜の空気のせいだと思う。


昼間はあんなに暑かったのに、今は少し冷えていて肌寒いくらい。

真っ暗ってほどではないけど、暗い中での陽介の表情は、昼間の明るい中で見る時ともまた違った雰囲気。


会場にはたくさん人がいるのに、ここだけなんだかしんとしてる感じに思える。本当に、二人きりになったみたい。