想いが溢れてしまったら【短編】

花火大会の今日、最初は同じバレー部の杏奈と恭平と四人で行動していたはずだった。

それなのに杏奈たちのおせっかいのせいで、気がつくとあたし達は二人で花火を見ることになっていた。


でも二人きりになったからっていって、元々仲が良いあたし達の間に、変な空気が流れることはないんだけど。


並んで土手に腰掛けて、いつもみたいな感じでくだらない話をしながら、花火が始まるのを待っていた。


あたしは十分に満足していたのに。

陽介とたくさん話すことができたし、浴衣だって見てもらえた。

メイクとか、髪型だって今日はいつもとちがう。


めったに見られない陽介の私服姿だって見ることができた。