想いが溢れてしまったら【短編】

少しだけ、間があったように感じた。


「……ごめん。明日香のこと、今までそんな風に思ったことなかったんだ」


「……うん」


帰りたい。花火とか、もういらない。

うつむいても聞こえてくるその音に、耳を塞ぎたくなる。


両目をぎゅっとつぶり、歯をくいしばる。隣から感じる陽介の視線がすごく痛い。


一人になりたい。


すると次の瞬間、あり得ないことが起きた。

あたしの身体がふわっと浮き上がるような感覚。