その代り彼はわたしに明るい笑顔を無理矢理浮かべ小さくなりゆく声で言った。 「ベルちゃん。君がつけてよ。そしたら君もずっと忘れない。」 彼が初めて呼んでくれたわたしの名前。わたし、自分を見失っていた。大切な名前すら忘れかけていた。