「じゃあね」
「うん」
「あれ?隣の部屋なの?」
「そうみたいだね」
「後で遊びにいくね!」
「うん!」
僕は病室に入る。すると看護師さんが仁王立ちして待っていた。
「おかえりなさい。玲音くん。」
「た、ただいま夏希さん……」
「玲音くん、どぉこに行ってたのかなあ?」
「桜の木の下」
「中庭にある?」
「うん。そこで鈴音ちゃんって子にあった」
「あぁ隣の病室の、仲良くなったの?」
「うん。多分。」
「ほんとう!玲音くんが他の子に興味をもつなんて私嬉しいわ」
「ほんと?」
「もちろん!でも勝手に抜け出しちゃだめよ!」
「はーい!」

なんとか許してもらえた!