その晩、ちゃんと御影くんは点滴スタンドと共に広場にいた。大量の管が痛々しい。
「御影くんおまたせ」
「あ、さよ…」
御影くんの表情は暗かった。
私は御影くんの隣に車椅子を動かした。
前よりもドキドキしている自分がいた。御影くんの横顔は本当にみとれるほど綺麗で。しばらくの沈黙のあと、御影くんが景色を見ながら口を開いた。
「もう一つ、言わなきゃいけないことがあるんだ」
「ん?」
私も景色を見ていた。
「どうか驚かないで…昼間から言うか言わないか迷ってたんだ。さよには言わなきゃなって」
「なに?」
「僕、いつ死んでもおかしくないんだ」
「御影くんおまたせ」
「あ、さよ…」
御影くんの表情は暗かった。
私は御影くんの隣に車椅子を動かした。
前よりもドキドキしている自分がいた。御影くんの横顔は本当にみとれるほど綺麗で。しばらくの沈黙のあと、御影くんが景色を見ながら口を開いた。
「もう一つ、言わなきゃいけないことがあるんだ」
「ん?」
私も景色を見ていた。
「どうか驚かないで…昼間から言うか言わないか迷ってたんだ。さよには言わなきゃなって」
「なに?」
「僕、いつ死んでもおかしくないんだ」


