7日目の朝10時。
私は落ち着かず、ついに御影くんの病室のある階まで来てしまっていた。一つ一つ部屋の数字を見る。
そして303を見つけた。
私は怒られるのを覚悟でドアをノックし、開けた。
病室はひとり部屋だった。私とは違う。
窓際のベッドに横たわる人影。私はそこまで車椅子を押した。近くまで来て気づく。
彼はたくさんの管で繋がれ、点滴を打っていた。目を閉じて眠っていた。
「…………!!!!」
夜来る時は点滴なんてしてない。管なんてないのに。
「どういう…」
見たことのない姿に言葉を失う。
彼は一体、なぜ入院しているのか……
そう思いながら彼を見つめていると
「…ん」
彼がうっすらと目を開けた。
「み…かげくん…」
「さ…よ…?」
私を確認するのに時間がかかった。
ようやく認識すると驚いて起き上がった。
「さよ!?なんでここに…」
「ご、ごめんなさい…だって昨日も一昨日も来ないから…」
私が申し訳なさそうにしていると
「そっか…そうだよね…ごめんね」
そう言って私の頭をなでた。
「話すね…」
御影くんが言った。