病室にいつ戻ったのか、どう戻ったのか、記憶は曖昧だった。
次の日の朝、不安からまた彼の病室へ向かった。病室のある3階に降りた瞬間、嫌な予感がした。3階は騒がしく、医師や看護師が行き来している。その場所は…

303号室

呼吸が止まるかと思った。
急いで病室へ向かって覗いた。

「意識戻りません…!!」
「電気は!?」
「心拍数下がってます!」

彼はベッドの上で寝ていた。看護師や医師が必死になって処置をしている。言葉が出なかった。彼の家族らしき人たちが泣き叫ぶ。嫌な予感が止まらない。


ピーーーーーーーーーーー