――――――――――――

その後、入学式とHRを終えた私と百合は帰路についていた。


「凜さ、もっとなんか言えば良かったのに!」


「そう言う百合は私が言ったことだけ言ってたよな。」


HRは案の定、自己紹介で私は名前と

「1年間よろしくお願いします。」


しか言わなかった。


「凜さ、可愛いのに勿体ない!
友達だって出来るものも出来ないよ?」


「・・・そうだな。」