晃さんが聞いてくる。
「私の部屋で寝てる。」
「そうか。晩ごはんまだ食べてないよな?」
「うん。ていうか、今何時?」
「10時よ。」
時音は、愛衣さんの言葉に愕然とした。

せっかく一緒に過ごせる時なのに、心配させるようなことをして…。

申し訳ない。

「晩ごはん出来たよ。」
愛衣さんはオムライスを温めて持ってきてくれた。
「いただきます!」
オムライスを口に頬張ると、卵のフワッとした感じと、ご飯のホロッとした感じが合さって凄く美味しかった。
「美味しい!」
時音は、思った事を口に出して伝えた。
だって、いつ伝えられなくなるか分からないと思ったから。
「ありがとう!お風呂どうする?」