「なぁ、ゆうと!はる!一緒にプールいこ!」
「「おお!今行く!!」」
小さい頃から、一緒に水泳を続けてきた二人は俺にとって親友。毎日毎日、二人と泳げることは楽しくて、嬉しくて。でも、そんな日々は長く続かない。

「お前、調子のってるよな。」
ホントにいきなりだった。
「ゆうと?はる?何をいってんの?」
プールサイドで俺は囲まれた。親友二人に。怖い顔で。
「なんで同じ練習してる俺らは上手くならなくて、お前は上手くなる?絶対なんかやってんだろ?それに成績優秀。意味が分からない。しかもみんなにチヤホヤされて。」
「お前なんかいなければいいんだっ!」
その時おもいっきり、肩を押された。いつもは気持ちいいと感じる水が、痛くて、冷たくて。ゆうとと、はると過ごした日々が頭に甦る。