全員の自己紹介が終わった。
「僕は雪斗。中学1年生です。よろしくお願いします。」
「何も不安に思わなくてもいいよ!私達もはじめは怖かったけど、仲間がいるって気付いたから明るくなれた。いつでも頼っていいからね!」
美花さんの言葉で雪斗は、少し救われた気がした。
「はい!」

みんな優しいし、なんとかやっていけるような気がする!

家族を亡くした悲しみはなくならないけど、頑張ろう!

そう雪斗は思った。
「場所案内するね。付いて来て。」
幹人と雪斗は部屋を出ると玄関までやって来た。
「玄関を入ってすぐ右側がトイレ、その横がリビングとキッチン、反対側にお父さんの部屋。
ここは特別な時しか入っちゃダメだから!覚えといてね。」
「分かったよ。」
特別な時ってどんな時なのか気になったが雪斗は聞かなかった。
「あと階段を上がって突き当りがお風呂だから。場所が分からなかったらまた聞いて」