「雪斗くん、行こうか。」
「はい。」
今日は、センターに行く日だ。山本さんが運転する車でセンターに行く。
「お願いします。」
「そんなに緊張しないでよ〜!センターの人達いい人ばっかりだから!」
「はい。」
胸がドキドキと激しく動いているのを雪斗は、ひしひしと感じていた。
1時間ほど車に揺られると、
「ついたよー!」
と、山本さんが声をかけてくれた。
車から降りて見ると、少し大きなふつーの一軒家という雰囲気の建物だった。ただ、建物の前にある、『白波の家』という看板がセンターである証拠だ。
「さぁ、行こうか。」
山本さんの言葉で雪斗は、建物の中へ入った。
「「「おかえりなさ~い!」」」
中へ入ると5人の人達が迎えてくれた。
「今日からここは、雪斗の家だ。そして僕達は家族になる。僕は白波 かなた(しらなみ かなた)、お父さんと呼んでくれ!じゃあ上がって。部屋はミキト!案内してやれ」
「はい!じゃあ行こう!」
案内してくれる子は、雪斗と同い年ぐらいの男の子だった。ミキトと呼ばれた子についていく