2.3日経ち、時音もお父さんに警戒せずに接する事が多くなってきたクリスマスの日。
「姉ちゃん!今日は友達の家でクリスマパーティーするから!」
雪斗がこんな事を言い出した。
「良いんじゃない?」
時音は、洗濯物を畳みながら適当に答えた。
「泊まるから晩ご飯は、いいや。」
「そんなのいきなり言われても困るよ!お父さんはなんて言ってるの?!」
時音は、内心焦っていた。ようやくお父さんに警戒せずに過ごせる日々を送れると思っていたのに…。と。

消えかけた火にも油入れたら駄目じゃん…。

「大丈夫!許可貰ってるから。姉ちゃんの事も心配だけど、僕が居なくても大丈夫?」
「大丈夫に決まってるじゃん!」
時音は半ギレになりながら、自分の本心を知られないように言った。
「じゃあ行ってきます!」
時音が許可を出してすぐに雪斗は家を出た。
「もう行くんだ…。」
時音は、名残り惜しそうにずっと雪斗が出て行った扉を見ていた。
ふと時計を見ると3時45分だった。時音は、一瞬考えてから…