そう声をあげ、横にいる梨々花の顔を見ると満面の笑みで楽しんでいた。

この人、ドМ?

と思い、今の自分の状況を思い出すと時音は気絶した。
「大丈夫?」
「うん…。」
ジェットコースターを降り、近くのベンチに座ると梨々花がお茶を買って来てくれた。
「そんなに苦手だったんなら教えてくれれば良かったのに〜!」
時音は、乗った記憶も無いから分からないんだって!と言いたかったが吐き気でそれを言える気力も無い。
「時音!大丈夫?!」
しばらく経ってから、はぐれていた彩さん達と合流出来た。声を出す気力を無くした時音は首をコクコクと振る。
「梨々花、美花みたいにはしゃごうとしたんだろ!アイツが論外だから時音を振り回すなよ…。」
秋くんはそう言ってから時音の隣に来ると、背中を優しくさすった。そのおかげか、時音は少し落ち着いてきた。
「そろそろ夕方だし、帰るか?」
すばるくんの言葉で近くの時計を見ると、もう4時になっていた。自分が気分を悪くしている間に相当の時間が経ったらしい。