ケータイ小説 野いちご

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    • 同級生
    • 授業中
    • 教室

    窓際の一番後ろの席から、小さな寝息が聞こえる。

    隣の席で私の旦那様、ハルがカーテンに隠れて寝ているのだ。


    「ハル、ハルってば」

    「ん、んー」


    ハルは精霊界の王子様だから、人間界にいると少し疲れやすい。

    最近は体育祭の練習で午前中がハードだから、毎日こう。

    いつもは満開のはずのツノも少し元気がない。

    回復する方法はあるんだけど…


    「ハルってば、起きて。授業中だよ」

    「朋香ぁ…」


    あ、まずい、寝ぼけてる!

    これは昨日と同じパターンだ、悪い予感しかしないっ。


    「朋香、愛してる…」

    「あっ、ダメ…っ、んっ」


    ハルが、とろんとした甘い表情で私の頭をぐいと抱き寄せた。

    窓の外は雲ひとつない青空が広がり、目を閉じても眩しい。

    カーテンの向こうで、先生が教科書を読み上げているのが聞こえる。

    ハルの唇がとろけそうに熱い…


    授業中は、ダメだよ…

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    • 後輩
    • 放課後
    • 教室

    「ねぇ、最近すごい勉強してるけどどうしたの?」

    目の前で難しそうな問題を解いている彼氏に問う。

    「受験勉強。」

    「え、まだ2年生じゃん。」
    ちなみに私は3年生。
    年下彼氏なのです。

    「だって先輩、〇〇大学(国立)行くんだろ。大学のレベル先輩に負けたくないから勉強してんの。」

    「なにそれ〜。笑」

    あと数ヶ月でそばにいられなくなる。
    県外の大学だから頻繁に会えないし。
    なんか、寂しいなー。

    そんなことを考えていたら、
    「...それに、先輩と一緒に居れるから。」

    「えっ...」

    「先輩、周りに気を使ってデートしてくれないし。学校で一緒に勉強するしか方法ないじゃん。」

    下に向けていた顔を上げる。
    私を見るまっすぐな瞳。

    「先輩が卒業しても会いに行くから。んで、来年は先輩と同じ大学いく。だから、他の男探すなよ!」

    ちょっと顔を赤くして言う年下彼氏は最高にかっこよかった。

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    • 後輩
    • お昼休み
    • 廊下
    • 告白

    「せーんぱい!」
    いきなり後ろから声をかけられて振り向くと、後輩の蒼くんがいた。
    いきなりどーしたんだろ?そんな事を考えていると
    「ちょっときてくれますか?」

    言われた通りついていくと、
    「僕、先輩の事好きになっちゃいました。どうしたらいいですか?
    先輩なら、教えてくださいよ。」

    「え〜!いきなりそんな事言われても…。ていうか、私のどこがよかったの?」
    「素直なとこです。」

    「ありがとう。気持ちは嬉しいけど、その…ごめんなさい。」
    そう言って頭を下げると、
    「わかりました。じゃあ、先輩が卒業するまでに落として見せますね。」

    開く閉じる

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感想ノート

【短】先輩、笑って (☆*ココロ/著)

一言でもご感想いただけたら嬉しいです❤︎

  • はじめまして

    短編なのにこんなに感動したのは初めてです。
    うるっときました。



    みぃちゃん!良かったね‪( ;ᯅ; )‬

    柚原 冬莉   2019/04/22 16:02

  • 短編なのにこんなに気持ちが伝わってきて、すごく感動しました!ありがとうございます!
    私は密かに(家族には恥ずかしくて言えませんが)小説家に副業でもいいからちょっとやってみたいなっていう憧れがあります!この作品を読んで学ぶことが多々あって私の憧れの人の1人です!これからも頑張ってください!

    ら ず べ り ー   2019/04/16 18:51

  • 素晴らしい作品だと思います!
    とても、見本にしたいと思いました!!

    兎良   2019/04/10 17:36

    ▶︎兎良様
    感想コメントありがとうございます!
    み、見本だなんてそんな……!!:(;゙゚'ω゚'):
    でもそう言っていただけて嬉しいです……。ありがとうございます( ; ; )❤︎
    少しでも良い作品を書けるように頑張っていきたいです!
    これからもよろしくお願いします!!

    作者からの返信 2019/04/11 19:32

  • 泣きました。ほんとに。
    他の部員が嬉しがってるとことか
    なんかぎゅってきた。

    きほJUMP   2018/08/13 03:52

    ▶︎きほJUMP様
    やく1年越しのお返事で申し訳ございません……!!
    遅くなりましたが、感想コメントありがとうございます(/ _ ; )❤︎
    部員たちのみぃと臣への思いに気付いてもらえて、とても嬉しいです(さりげなく部内の仲の良さを取り入れたかったので…)
    この短編で泣いていただけて、とても光栄です。これからも頑張れます。本当にありがとうございました……!!

    作者からの返信 2019/04/11 19:31

  • ☆*ココロ様
    ここちゃーーーん!!!
    みぃちゃんと臣くんのお話、すっごく感動した!!
    5000字でここまで感動出来るなんて……

    大好きな先輩に忘れられるのも、琴音さんに悪口を言われるのもかなりキツイと思います。
    でも、臣くんが琴音さんを先に帰して泣いているみぃちゃんを優先したときは嬉しくなりました。
    最後のみぃって臣くんが呼ぶ場面は読んでいて思わず笑みがこぼれてしまいました。
    しかもうるっときちゃって泣きそうだったんですけど隣に弟がいるので必死に我慢しました。笑

    ココちゃんは『片思い』ってテーマ自信ないって昨日つぶやいてたけど素敵な片思いのお話だと私は思います。

    これからもココちゃんの作品楽しみに待ってるね!
    応援しています。

    春風天音   2017/08/03 18:02

    ▶︎春風天音様
    天音ちゃん天音ちゃん天音ちゃん…!!!!こんなに素敵な感想ありがとう(T-T)❤︎
    1番のこだわりはね、5000字ぴったりで終わらせたとこなの(⊃•̀ω•́)⊃✎⁾⁾(←文章は二の次)
    『片想い』のテーマに沿ってるか本当に不安で自信がなかったんだけど、天音ちゃんにそう言ってもらえてなんだか元気が出て来ました!٩(ˊᗜˋ*)و
    いつもありがとう天音ちゃん!
    大大大好きです(*´∇`*)

    作者からの返信 2017/08/03 23:03