それから月日は経ち、私たちは小学校を卒業した。

私も、あの時の恋を忘れ、前向きに中学校生活を送ろうと思っていた矢先。

4月1日の日。

私は奏に1人で公園に来るように言われた。

「旅行のお土産を渡したい」

そう言われたから、私は気楽に待ち合わせ場所に向かった。

その公園では、お土産を渡されて、その他は何も無かった。

最後に

「今、好きな人いる?」

そう聞かれたくらいだった。

私はそれに

「いないよ」

と笑顔で返した。

奏の顔は曇って見えた。