その後、病室に戻った私は…

「お待たせ、壮ちゃん。」

「ありがとう、優奈。」

「えっ…」

「優奈にいっぱい迷惑かけたな。」

「そ…う、ちゃん…!!」

私が病室に戻ったとき…

目の前には、記憶を戻した壮ちゃんがいた。

「壮ちゃんっ…!!」

私は壮ちゃんの胸の中に飛び込んだ。

「ごめんな、優奈。」

「ううん…そんなことないよ…!」

「ありがとう、近くにいてくれて」

「いいんだよ、そんなの」