そして今日1日ずっと悶々としていた私だけど。
「せっかくやし屋上行く?」
「天気ええしね、賛成!」
放課後。
真美の提案で屋上に決定。
夏前なので太陽もまだ春よりは位置が高い。
っていうか春の記憶もないんやけどね。
「で?どうしたん?」
「あー…えっとねー…」
さすがに高い場所だけあって風が少しきつい。
私の髪と真美の髪が揺れて。
「いっぱい聞きたいことあるねんけど、」
「うん」
「私、学校来てなかったんやね」
特に真美の表情は変わらない。
それが逆に私をホッとさせた。
「担任から聞いたんやんなー」
「うん」
「そやねん、ゆあ全然来てないで」
なんというバッサリ。
ジュースを飲みながらあっけらかんと答える真美を見ながら私は空を見る。
「なんかさ、東高校の人と遊んでたみたいでさ」
「………………」
「私そんなん全然知らんしびっくりしてもうてな」
「…うん」
「なぁ真美、その人達知ってる?」
空から視線を真美に戻す。
けど、私と真美の視線は交わらなかった。
「…知ってるけど、言いたくない」
真美が私の視線を避けたから。
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