こんな世界壊れてしまえばいい 二話目

『待て待て、腕掴むな。離せ』

「嫌だぁ。え?なにぃ、怖いの?高とこ」

『その喋り方キモいからやめろ。あと高いとこは怖くない。逆に好きだ』

「えぇ、じゃあなんで」

『王女に会いたくないからだ。あいつ苦手なんだよ。自己中で、遊んでばっかじゃん』

「壱琉が王になればいいんだから、それまでの我慢」

『あぁもう!わかったよ。ほんとお前昔から我が儘だな』

「我が儘でいいじゃん。どーせみんな我が儘で自己中なんだから」

『どっからそんな考えが出てくんだよ』

「私が人間界にいて思ったことですぅ」

『ああそうかよ』

「あの、うるさいから言い合いしないでくれます?迷惑です。結衣に壱琉さん」