「だってそうでしょう?
あなた昔から好きな子いじめるタイプ……「ねーから。余計なこと言うな」

「へー、余計なこと?」

続いて凛がニヤニヤ。

「……っ……うるせーよ」

そう言うと席を立ってお皿を私に渡す。

「……お前のせいで気分わりーわ」

「はい!? 」

なんのとばっちり!?

そう思って非難の目を向けるもガン無視。

な、なんなのほんと……。

思わずため息をこぼすとクスクスと笑う紗里さん。

「ごめんなさいね、結良ちゃん。
あの子素直じゃないものだから」

「は、はあ……。
でもなんで私嫌われてるんでしょう?」

「あ、結良ちゃんの鈍感、健在だったんだ」

凛の言葉にまたまた首をかしげる。

うーん……。

よくわかんないけどまあいっか。

そう思いなおしてうんうん、と一人頷き、

食器洗いに専念した。