「二人ともおはよう」

「結良ちゃん……ふわぁ……おはよ……」

「……」

あくびをしながら挨拶をかえす凛と、

なぜか完全無視の千紘。

まあ、時々無視してくるし気にもしないけど。

顔をそらして誠也くんのコーヒーをおく。

「どうぞ」

「ん、ありがとな」

そう言った誠也くんに微笑みかけると、

千紘がガタンっ!と乱暴に椅子に腰掛ける。

「ちーちゃん、寝起き悪いの?」

「……べつに?」

そう返した千紘に凛は肩をすくめる。