ヒミツの通り道。





かわいい泣き声が聞こえたんだ。




看護婦さんから赤ちゃんを受け取り初めて抱っこすると、生まれて初めて感動というものを知った。





ああ。

こんなに小さな子が、私のお腹の中にいたんだ。


小さい体でも、大きな命。




「ほらほら奥さん。泣かないで。

赤ちゃんにポタポタ涙が落ちてるよ。」




看護婦さんが笑いながら私に言った。





その時初めて私は、自分が泣いていることに気づいた。