あまりに一瞬の出来事――― 世界がぐるりと大きくまわり 咄嗟に手すりを捕まろうとするも 間に合わず届かない。 そうしている間に 体中が段差に打ち付けられていく。 ようやく止まったときは すでに階段を転がり落ちたあとだった。 「…ッ」 意識はハッキリしているものの 体中の痛みに声を出す事すら出来ず 起き上がれない。 こうなると 捻挫した足が痛むのかどうかすら 麻痺するほどだ。 痛みと戦いながら見上げると さっきまでの生徒達が血相を変えていた。