ゼンの頭に 離れなかった『好き』の二文字。 (あれはどういう意味なんだよ… 誰に言ったんだ…) 会長さんもゼンも それぞれが違う思いで 戸惑うばかりだった――― アタシの意識が回復したのは 両親の入院の手続きが終わり 病室に戻ってきた時だった。 薄っすらと目を開けると 最初に飛び込んできたのは お母さんの顔。 「イチカっ! 気が付いた!?」 何もそんなに大きな声じゃなくても… 耳がキーンとするんだけど。 「今先生呼ぶからッ」 そう言いながら2人は 慌てふためいている。