…好きか?


「そもそもそんな事
 どうして俺に聞くんすか。
 本人に確かめりゃいいじゃないですか。
 彼氏でしょう?」



それを聞いた会長さんは
フッと鼻で笑いながら…



「それもそうだな。
 キミに聞くなんて
 どうかしていたな、俺は」



強がりにも思える返事をし
スッと椅子から立ち上がった。



その場から離れようと歩き出すが
すぐに立ち止まり
ゼンに背中を向けたまま問い掛けた。



「イチカは…
 さっきお前に何を言ったんだ…?」



…と。


しかし―――



「…さぁ?」



ゼンは答えなかった。