よりによって
学年問わず人が多い図書室だから
ココにいる全員に見られてしまった…。



「はぁ…」



いちいち弁解するワケにもいかず
アタシは溜め息だけ残して
図書室を出て行こうとした…が。



「朝比奈さん。
 ちょっと…」



先ほど副会長さんを
保健室に連れて行った女の先生が
戻ってくるなり
アタシを呼び止めた。



…イヤな予感が頭を過る。


“問題を起こした処分”
なんて事にならないといいんだけど…。


先生の後に続いて
向かった先は職員室―――