―――シャワー室前。



「わざわざ悪いね。
 ココまで付き合わせて」


「まったくだ。
 でもウチのボスは“要注意危険人物”だからな。
ちょっと目を離すと
さっきみたいな事になるから。
ボディガードは大変だ」



じゃあ別に放っておけばいいのに。
まぁそんなところがゼンの長所なんだけどさ。



ゼンと別れ
アタシはようやくシャワーを浴び
サッパリしたところで外に出ると…



「え、何?
 まだいたの?」



ふと気付くと
すぐ隣のベンチに座って携帯をいじるゼンの姿。