…好きか?


「やべッ!警察だッ!」



上に乗っていた男は
慌ててアタシから退くと
もう1人を連れて走り去っていく。


それを追い掛ける
数人の警官達。


続いてこちらに向かってきたのは…



「イチカ!!」


「イチカちゃん!!」



ゼンと、会長さんだった―――



助かったんだ…と
初めて生きている実感が湧いた。



「あ…さひな…さん」



放心状態のアタシに
微かに呼び掛ける平岡さんは
ずっと震え続けている。



「ごめん…
 ごめん、平岡さん…」


「え…」



アタシは彼女に近寄り
ギュッと抱きしめた―――