結局―――


修学旅行の最終日は
ゼンと顔を合わせる事なく帰宅。

だけど復活は早く
その翌日には微熱まで下がり
登校する体力があった事に
アタシ自身が1番驚いた。



「え、もう大丈夫なの?」


「余裕。
 だから部活の助っ人
 じゃんじゃん依頼して!
 なんでもするよッ」



ゼンと離れてから
1日掛け持ちで部活の助っ人を続けた。

体を動かしていれば
いろいろ考えなくて済むと思っていたから…


なのに、気持ちが晴れない。


ゼンと副会長さんが一緒にいる姿を
何度も見掛けるようになったから―――