なぜか分からくて、首を傾げたが、やっぱり分からなかった。 気を取り直して前を向き、先生の黒板消しの手伝いに急いだ。 「ありがとな」 ありがとうって言われるほど、手伝えなかったけどな。 そうは思ったが… 「いえいえ、また何かあったら声かけて下さい。」 口には出さなかった。 もちろん、また何かあれば声かけてほしいなんて、一ミリも思っていない。 我ながら二重人格だなと思いつつ、席に戻ろうとした。