「莉子(リコ)ちゃん、ぎゅってしてもいい?」


「……っ、は、はい!どうぞ」


「ははっ。顔真っ赤。かーわい」


「ひ、久渡(ヒサト)先輩くるし……」



背後からぎゅっと強く抱きしめられて、とたんに急上昇していく心拍数。



でも、本当は苦しいのは体じゃなくて心のほうで。


もう、久渡先輩と触れ合うだけで死にそうなぐらい胸が苦しいんです。