統真くんが私と同じ気持ちだったことにギュッと胸がしめつけられて。
私とキスしたい。
その言葉に身体が勝手に動いた。
気付いたときにはもう統真くんの胸元を引き寄せていて。
───左頬にキス、してた。
「わ、私もずっと統真くんとキスしたいって思ってたよ!!」
「……っ、マジ、かよ……」
真っ赤な顔で私がキスした頬を押さえる統真くん。
照れてる顔が可愛くて、
「統真くん、可愛い」
思わずそう言ってしまった。
「……可愛いとか言うな」
「だって……」
本当に可愛いんだもん。
見た目は背が高くて大人っぽくて高校生にしか見えないのに、照れてる統真くんはちゃんと年下に見える。
「ふふ」
新しい統真くんが発見出来て嬉しい。


